第10回 ITを活用したスタッフ教育 〜ITが苦手なスタッフをどうやってIT好きにするか?〜


【医療の現場ではパソコンが追い付かない】
 医療の現場では、他の業界に比べてITリテラシーが低いように感じます。その理由は、1人1台パソコンがない環境で長らく仕事をしてきたことがまず第一。2つ目は、日々の忙しい業務の中でパソコンを悠長に触るようなことが難しかったのです。つまり、医療業界では従来のパソコンのスピードでは到底追いつかないような迅速な意思決定、業務提供が必要だったのです。


【電子カルテの普及で、紙からパソコンへのシフトは避けては通れない】
 パソコンは「速さ」では紙には勝てません。何かをしながら書くのも紙が有利です。この2つの利点から紙カルテを長らく愛してきたのが医療の現場なのです。さて、とは言っても、電子カルテの普及が大規模病院で9割を超え、診療所においても4割に達している現在では、紙からパソコンへのシフトは避けては通れません。医療従事者はパソコンが苦手なだけで職を失う時代に来ているのです。


【パソコンが苦手はキーボード入力が苦手】
 病院や診療所のスタッフに話を聞くと、「パソコンをが苦手」と訴えます。この本質はパソコンが苦手ではなく、キーボード入力が苦手という意味です。医療現場になじまないインターフェースである限り、この傾向は続くでしょう。例えば、看護師がベッドサイドでノートパソコンをカートに載せて入力している姿を、最近よく見かけますが、狭い病室ではカートの行き来が窮屈で、無理な体勢で、キーボードと格闘しながら入力をしています。明らかにパソコンが向かない現場なのです。


【端末が変われば、リテラシー問題も解決】
 去る2010年医療現場でピッタリな端末が発売開始されました。みなさんご存知のiPadです。それ以来、このタブレットと呼ばれる端末はAppleだけでなく、様々なパソコンメーカーがこぞって発売しています。これらの端末は、入力を小スペースそして指をインターフェースにしていますので、医療の現場では非常に向いていると言えます。バイタル程度であればパソコンが苦手でも利用ができます。ここが重要なのです。リテラシーが低くても使える端末とは
1. キーボードレス、マウスレス
2. マニュアルレス
3. 究極の直感性
 この3つが伴っていれば、誰でも使用できるのです。テレビや洗濯機は誰でも使えます。この家電のような考え方が医療の現場で求められているのです。


【リテラシーは教育で解決するのではなく、端末が解決するもの】
 では、今回の本題のリテラシーが低い方にどのように教育を行っていくかという問題は、これまで話してきたように、端末を変えるだけで解決してしまうのです。本当にその業務にキーボードやマウスが必要ですか?この質問を常に考えて欲しいのです。


【まとめ】
1)医療の現場ではパソコンが追いつかない
2)紙からパソコンへのシフトは避けて通れない
3)リテラシーの問題は、端末の進化が解決する

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