第15回:なぜローカル型の電子カルテは値段が高いのか?徹底検証

電子カルテ価格
まとめ
  • ローカル型電子カルテの費用内訳は「ソフト費用」「ハード費用」「導入・研修費用」の大きく3つに分けられる。
  • 初期導入費用が300万程度する電子カルテの原価は、少ない場合で20%程度!?

ローカル型の電子カルテは、初期導入費用が約300万、月額保守費用が3万円で、5年おきに更新というのが大体の相場である。
5年間で、初期300万+3万/月×60ヶ月=480万円なので、月額8万円程度のコストとなる。

最近はクラウド型の電子カルテが出てきており、初期導入費用0円、月額も1万円程度というところもある。ローカル型の電子カルテは、いったい何にそんなにお金がかかるのかを検証していきたいと思う。

今回は、初期導入費用にフォーカスしてみていく。ちなみに、ローカル型の電子カルテでHP上で明細を公開しているところは少ないので(おそらく、公開すると購入意思決定しなくなるのではの懸念からだと思われるが)、概算で算出していく。
ちなみに、下記の会社など稀に公開しているところもある。
電子カルテ「WINE STYLE」:http://www.sjm-inc.jp/wine/product/price.html


また、ダイナミクスはソフトのみを格安で販売しているので、価格に関して他社より安く提供できていることに自負がある企業はやはり値段を公開している。
ダイナミクス料金:http://www.superdyn.jp/dyna/index.html#ryoukin


見積書を見た時に、ネットワークやらサーバに関する専門用語が多く各明細項目が何を表しているか分かりにくいと感じられたことはないだろうか?
ちなみに、初期導入費用は、大雑把には下記3点からなる。

  • ソフト費用:約150万→開発に要した人件費
  • ハード費用:約70-80万→モノ
  • 導入・研修費用:60-70万→人件費



①ソフト費用:約150万
各電子カルテメーカーが開発した電子カルテシステムに対しての費用
いわゆる開発費、つきつめると開発に要した人件費に対しての費用である。ローカル型で安いところだと、ダイナミクスで20万(税別)。
メーカー側からすると、例えば、月30万のエンジニア10人で1年かけて開発した場合は3600万の初期投資になるから、ソフト費用として150万くらいにして、24施設に導入すれば元が取れるだろうなどと言った計算になるであろう。つまり、価格交渉できる部分である。



②ハード費用:約70-80万
・サーバ:10-15万
・パソコン:受付と医師用で2台。1台につき5-8万
・パソコン周辺機器:諸々合わせても10万程度
自前で揃えるなら30万くらいで一式揃えることはできる。大手の電子カルテメーカーは、これらの危機を一式揃える代わりに倍程度の見積もりを請求していると予想される。詳しくは、こちらの記事を参照



③導入・研修費用:約60-70万
・導入設定費用:院内ネットワーク構築・電子カルテソフトのインストール・レセプトと連携するための設定など
・研修:操作研修
この費用は一連の作業にかかる人件費の総額を表しているので、サービス内容自体がメーカーによって異なる。ただ、時間に換算して、1人の営業マンもしくはエンジニアが10時間程度割いていると考えると、時給6-7万円分くらいを支払っていることになる。




電子カルテシステム一式の費用と聞くと、何か大掛かりな設備に対して支払っているように見えるが、噛み砕いてみると原価30万程度のモノと、270万程度の人件費に支払っていることがわかる。ダイナミクスを元に原価を計算してみると

・ソフト費用:20万円
・ハード費用:30万円
・研修費用:2万(時給2000円で10時間とした場合)
原価50万程度(原価率20%程度。もちろんソフト開発に要した人件費により変動すると思うが)と考えられる。あくまで考察に過ぎないが、ご参考までに。

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