第19回:病院の予診におけるシステムの活用

タブレット【病院における電子カルテ普及率が違う要因は?】
病院において、大規模病院のほとんどでは、電子カルテが一般的になった。一方で、中小規模の病院では、いまだ3割程度の普及であると言われている。大規模病院が、主に急性期を担当しているのに対して、中小規模の病院は回復期や慢性期を担当している。この2つの病院の違いは医療の質、スタッフの配置(年齢・レベル)、そして在院日数にある。普及しない理由は、この2つの病院のスタイルにあるのだ。病院の中に、電子カルテが向いている職場と向いていない職場があるのだ。
 

大規模病院 中小規模病院
役割 急性期(~14日) 回復期・慢性期(30~)
人員配置 比較的若い、7:1、10:1 様々、13:1、15:1、30:1
パソコン 普通 苦手が多い
スマホ 得意 普通
電子カルテ 向いている 向いていない

  
【パソコンが向いている職場とは?】
電子カルテが向いている職場とはどういう職場なのだろうか?
まずスタッフ全員がパソコンに長けていること。比較的年齢が若いこと。システムへの入力と業務が一致していること。これが大規模病院と中小規模病院では差があるということだ。
この事象はパソコンが向いているか、向いていないかという問題と同じである。
 
また、電子カルテ(パソコン)の一番苦手なことは、ベッドサイドでの入力にあるのではないだろうか?受け持ち患者数が多い回復期や慢性期の看護師にとって、主訴やバイタルを聞いて回るだけでも一苦労なのだ。患者さんのバイタルや主訴を集めるには、ベッドサイドに赴き、ひとりひとり状態をヒアリングする必要がある。そのため、長らく電子カルテが敬遠されてきたのである。
 
これを行うには、1人3分で10人の患者を受け持っていれば30分かかる。これを1日3回やるとなると、これだけで1時間30分の作業になる。その都度、ノートパソコンをカートに載せて、ガラガラと動かしていては、苦痛以外の何ものでもない。これ以外にも、看護記録を完成させるために、ナースステーションで入力作業がある。これでは電子カルテを入力するために、仕事をしているようになってしまうのだ。

  
【単にiPadを使うは、帯に短し襷に長し?】
そこで最近、活用が始まったのが、iPadなどスマートデバイスだ。iPadは、ブラウザーを通して、電子カルテを直接触ることができるため、一見非常に便利に感じるのだが、実際に使っているところを見ると、「帯に短し襷に長し」という状況である。なぜか使いにくいのだ。多くの看護師が、これであればノートパソコンで良いと意見してしまう事態になってしまう。せっかく、ベッドサイドで気軽に入力できる端末なのに、使いにくい。これはどういうことなのだろうか。それは、アプリの問題なのだ。

  
【一般的なソフトウェア(アプリ)の開発】
一般的なソフトウェア(アプリ)の開発においては、どこで(Where)誰が(Who)どのような作業(How)をどれくらいの時間(Time)で行うかを考えて開発されるものだが、医療の世界では今のところ、ノートパソコンでやっていた業務を無理矢理タブレットに合わせているに過ぎない。使いやすいわけがないのだ。

 
そこで、タブレットの特性を考えて上記の条件を組み合わせてみれば、開発のヒントが見えてくる。まず、条件を整理してみよう。ベッドサイドで看護師が、バイタル・主訴・処方の確認を3分以内で行うためには、スマホのような片手で操作できるもの。フリック入力みたいに、入力画面を見る必要がないようなスタイルはどうだろうか?
  

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